教育者に読んでもらいたい本
たまたま図書館で手にとった本。
「ハーバード白熱日本史教室」(北川智子 著)
すばらしい。久しぶりにすばらしい本に出逢いました。
これは日本史の本ではありません。外国人が世界の多くの中から日本という国の歴史の一部を学び、それを人生にどう生かすか、という試みをハーバード大学でやってのけた若い教育者のお話です。しかも大学では数学を専攻していた理系の方です。
歴史専攻ではなかったからこそ発想できた教育法なのかもしれませんが、教育専攻でもないのに、英語で画期的なアクティブラーニングの講義を構築・実践できてしまった、しかもあの有名なハーバード大学で短期間で学生に評価されたというのがすごいです。
アクティブラーニングを構築するヒントは、彼女の趣味であるピアノ、絵画、スケートから得たそうです。
海外で教えられている日本史は、主に男性のサムライを中心としたもの。そこに女性が出てこないことに疑問を持ち、Lady Samuraiという研究をされたとのことです。
YouTubeでご本人が語る英語を聴きました。着物を着て、落ち着いた口調で流暢な英語を操る、日本人女性らしさを活かしたスピーチでした。
とにかく伝統を打ち破る発想をお持ちなので、もっと強いイメージの方を想像してしまいましたが、いい意味で裏切られました(笑)。
こんな講義があったらぜひ受けてみたいものです。