学校体育
千代田区立麹町中学校長、工藤勇先生の本を紹介してきましたが、本の帯にはこう記してあります。
『何も考えずに「当たり前」ばかりをやっている学校教育が、自分の頭で考えずに、何でも人のせいにする大人をつくる。』
今日(2019年5月30日付)読売新聞の特別面「スポーツの力」のコーナーにこんなことが書いてありました。
『日本人のスポーツ観は「教育か娯楽」と言われ、欧米のような市民文化としてはあまり育って来なかったとされる。教育という観念が強いのは、西欧スポーツが明治期以降、学校という場を通じ国民に普及したせいだ。それがくせものだった。(中略)
日本が後発の近代国家として富国強兵を掲げた明治時代、西欧生まれの「体操」を中心教材とする学校体育が、1886年に必修になった。体を鍛え、強い兵士と国民を作るという国策だった。(中略)日本人がスポーツに教育や健康増進の意義を求め、「やらされるもの」と捉えがちなのは、こんなところにルーツがあるのかもしれない。』
学校の体育の授業で、軍隊のような整列の仕方が今でも行われているそうです。
指示通り動けるかどうかのテストもあるそうです。
目的が変わっている今、全面的な見直しが必要です。運動部が多い部活のあり方も合わせて考える必要がありますね。