少数派に焦点を当てると問題が解決するかも
多数決。意見が分かれた時によく使われる決め方です。
文字通りにとると、多くの人数が賛成した意見で決まるという意味ですが、民主主義では、「少数意見にも配慮する」ことになっています。
「少数意見を切り捨てる」ではないのです。
学校教育では、この「少数意見に配慮する」ことがあまりないのではないでしょうか?
少数意見は切り捨てられ、多数派の意見、声が大きい人の意見が通ってしまう。
先生に時間がない、余裕がないのが理由の一つだと言われています。
忙しいので少数の対応をするのは面倒、その他大勢の面倒をみることの方を優先しないと仕事が回っていかないのです。
中高年のひきこもりが多数いることが話題になっています。
これは国が何十年も前から問題になっていたことを放置してきたツケだと思います。
今すぐ改革しないと、何十年か後にはひきこもりだけでなく、不登校、ニートやフリーター、発達障がい、その他さまざまな障がいを持った人など、「いわゆる普通」でない人の方が多数派になるでしょう。
ひきこもりや不登校の根本となる原因は、多くの場合学校にあると考えます。
学校生活は家から社会に出るスタートであり、生活の大部分を占めます。スタートで傷ついて、家から出られなくなっているんだと思います。
子どもはストレートにものを言います。大人からしたら生意気なことを言っていると感じるかもしれませんが、冷静になって考えると真っ当なことを言っていることが多いです。この時期を逃してしまうと、本当のことが見えなくなってしまいます。
「いわゆる少数派」の我が子を育てるのは大変ですが、私が気づかなかったこと、知らなかった世界を教え導いてくれる大切な存在です。
子どもたちだけでなく、育てている親の気持ちも楽になるような社会になることを真に望みます。
学校教育のあり方、子どもたち周辺の社会のあり方が原因で、子育てをする親の精神面の不安も増大します。お金で解決する問題ではありません。
少子化問題といいますが、子どもが少ないのは問題だといいながら、人口に対して子どもの比率が「少数」、高齢者が「多数」なため、「少数派が切り捨てられている」社会はおかしいです。