新しい時代を生きる子どもたちへ、大人ができること

孫には新しい共育を受けてもらいたい、子育ての反省と思いと展望

昔からあった公立小学校の斬新な取り組み

地域によっては学校を選ぶことができるようになっているかもしれませんが、全国的にはまだまだ住所で学校が決まってしまう公立小・中学校。住所は簡単には変えられないし、地域との関係もあるし、私立はお金がかかるし、どうしても行かせたいという学校が近くにない…

公立の学校は全国どこもだいたい同じような感じだと(勝手に)思っていたのだけれど、そうでもないらしいということに気づきました。

実は今年、他県に引越し子どもが転校したことで、同じ公立でもここまで違うんだということが多々あることを知りました。

そしてふと思ったのが、もう卒業してしまったけれど、公立小学校はどうなの?という疑問。私立小は地方ではまだまだ少数なので、ほとんどの子どもが通うことになりますが、近年言われている地域格差は、最近のことなのかどうかということ。

 

調べてみると、かなり昔から斬新な教育をしている学校がありました。

他にもあるかもしれませんが、私が見つけた2校を紹介します。

 

●愛知県知多郡東浦町立緒川小学校

昭和53年に改修し、オープンスペースができました。昭和55年には、ノーチャイム制、1日3ブロックの時間割という、画期的な取り組みを始めました。

緒川小学校のWebサイトで情報が公開されています。

私は学生時代からこの学校のことを知っていたのですが、すっかり忘れていました。見学者を受け入れている学校だったと思いますが、子どもの代になっても、未だに他校他地域へ広がっていないことに驚きました。

 

●長野県伊那市立伊那小学校

昭和31年にすでに通知表が廃止されている学校です。代わりに、期末懇談会を実施し、直接話し合うことで、学校と家庭の指導を連携させようという取り組みをしています。公開学習指導研究会が毎年行われているようです。クラス名は1組、2組…ではなく、忠組、夏組、山組など、学年ごとにあるテーマに基づく漢字1文字の名前がつけられています。

残念ながらWebサイトはあまり更新されていないようです。

終業式に通知表をもらうのが「当たり前」だと思っていたので、私が生まれる前から通知表がない学校があったことに驚きました。

今子どもが通っている学校は、期末懇談会(三者)の時にもらえるので、伊那小学校の取り組みに近いものがあります。そうすると、終業式に学校に行くということに対する気持ちも変わってきますね。

 

こうしてみると、子どもに本当に合った教育環境を考えるには、親ももっと勉強し、よく調べないといけないなと反省しました。

学校は、親が通っていた時と変わっていないことに懐かしさや安心感があったりしますが、通うのは親ではなく、子どもです。これだけ時代が変わっているのにいい方向に変わっていない方がおかしいと感じることも必要ですね。